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所沢市民フェスティバル実行委員会 実行委員長|小澤 潤さん

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所沢市民フェスティバル実行委員会 実行委員長|小澤 潤さん

所沢航空記念公園にて2024年10月26日(土)・27日(日)の2日間にわたって開催される「第45回所沢市民フェスティバル」。毎年約30万人もの来場者を迎え、所沢市を代表するイベントとして、地域文化の振興や世代を超えた交流を促進し続けています。この所沢市民フェスティバルで旗振り役をしているのが、実行委員長の小澤潤さんです。地域の発展と人々の繋がりを大切にし、長年にわたりこのイベントを支えてきた小澤さんの熱意は、所沢市民フェスティバルの開催を陰で支える大きな力となっています。今回は、小澤さんに所沢市民フェスティバルの歴史や魅力のほか、まちづくりに対する熱い想いをお話いただきました。

小澤 潤(おざわ じゅん)さん

埼玉県所沢市生まれ。20歳で家業の有限会社小澤に入社し、自動車関連の事業に携わる。33歳の時、父親の勧めでまちづくり・自己研鑽をする団体である所沢青年会議所に入会。以降、まちづくりに寄与するさまざまな活動団体に所属し、所沢市の発展に貢献。2007年からは所沢市民フェスティバルの実行委員として活動を開始し、地域の文化や交流を市民の間でより深めていくことに尽力。現在、第45回目を迎える同フェスティバルの実行委員長として、地域の強い絆、そして世代をまたいで楽しめる場づくりに、日々奮闘している。

地域貢献活動を始めるきっかけとなった父の言葉

――所沢市民フェスティバルに関わるきっかけは何ですか?

私が所沢市民フェスティバルに関わるようになったのは2007年のことです。当時、私はまちづくりと仲間づくり・自己研鑽を目的とした非営利団体である「青年会議所」に所属していて、そこから所沢市民フェスティバル実行委員会に出向することになりました。正直に言うと、青年会議所に入るまではボランティア活動や地域活動に特に関心があったわけではありません。むしろ、仕事に没頭していたタイプの人間でした。父が立ち上げた自動車関連の会社に勤めてからは、一年365日のほとんどの時間を仕事に費やし、家と職場を往復する毎日を過ごしていました。

そんな私が33歳の時に、父が体調を崩し生死を彷徨う状況になったことがありました。その際、父がまるで遺言を残すかのような口ぶりで「青年会議所に入るように」と言ったのです。父は地域社会や国際社会に貢献することを目的とした奉仕団体「ライオンズクラブ」に入っていて、ボランティア活動に積極的でした。一方、当時の私は、ボランティア活動にまったく関心がなく、「なぜボランティアをすすめるのか?」と戸惑いましたが、父の私への想いと強い意志を感じたため、迷いなく青年会議所に入ることにしました。

――青年会議所での活動はどのようなものでしたか?

青年会議所は地域づくりやボランティア活動に力を入れていて、私も少しずつその世界に引き込まれていきました。特に「地域に貢献する」という考え方が私にとって新鮮で、次第に地域活動に没頭するようになったのです。また、青年会議所の先輩たちからは、「頼まれごとは試されごと」と教わり、人に頼まれた仕事をやり遂げることの重要性を学ぶなど、人としても成長できる場になっていました。

親子三世代で楽しめるフェスティバルを目指してきた

――所沢市民フェスティバルの特徴を教えてください。

所沢市民フェスティバルは、親子三世代で楽しめるイベントであることが最大の特徴です。始まったのは45年前ですが、当時参加していた若者や子どもたちが、今では家庭を持ち自分の子どもや孫を連れて来てくれています。このように、世代を超えて受け継がれるイベントとして、家族はもちろん、地域の人々が繋がり合える場としての役割を果たしています。

私自身、次男が生まれた時に、仕事を休んで家事や育児に参加していたこともあって、その際に長女を連れて所沢航空記念公園に毎日のように通っていました。たまにおこなわれる催し物に長女と参加して楽しんだのを覚えています。その時の思い出から所沢航空記念公園は私にとって特別な場所になっていて、そこでおこなわれる所沢市民フェスティバルへの思い入れも強く、今の運営に対する情熱に繋がっています。

――親子三代で楽しむために、どのような工夫をしているのでしょうか?

親子三世代での楽しみ方というのは、例えば、所沢市民フェスティバル内で催される農業祭ではおじいちゃん、おばあちゃんは植木を楽しむことができます。そして、親は食べ歩きや物販を堪能し、子どもたちは体を動かせるアクティビティで遊べます。そうした多様な楽しみ方が所沢市民フェスティバルの中には詰まっています。家族それぞれが自分の楽しみ方を見つけながら、一緒に一日を過ごせるのが、このイベントの魅力です。

また、特にこだわりを持ちながらやっているのが、〝非日常感を味わう場〟を提供すること。今の時代、インターネットで簡単に情報を手に入れることはできますが、実際に現地でリアルに体験することは、なかなかできないことなので、特別な価値があると思っています。それが体感できるイベントにしたいというのが実行委員みんなの願いなのです。

  • 去年の会場の様子。青空のもと、老若男女多くの来場者が訪れました。▲去年の会場の様子。青空のもと、老若男女多くの来場者が訪れました。
持続可能な社会づくりに興味を持ってほしい

――最近ではSDGsや環境問題への取り組みも進めているとのことですが、どのような活動を行っていますか?

2019年、所沢市では市内で排出されるプラスチックごみの削減に取り組む宣言をおこないました。その後2020年には、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする「ゼロカーボンシティ」を表明しました。所沢市民フェスティバルでもこうした市の動向を反映し、さまざまな環境保護活動を取り入れるようになりました。特に力を入れているのは、プラスチックごみの削減です。以前は飲食の出店者が商品の提供にプラスチック容器を多用していましたが、第40回からはこれらを紙製の容器に置き換える取り組みを始めました。この取り組みによって、2日間のイベントで600キロものプラスチックごみを削減することができました。

最初は出店者からの反発があったのも事実です。プラスチック容器の代わりとなる紙容器はコストが高く、在庫の確保も難しいという問題があったからです。しかし、話し合いの中で食い違う意見に対し、「どうすれば実現できるか」を考えながら、一つひとつ問題をクリアしていった結果、現在ではすべての出店者がこの取り組みに賛同してくれています。

――今後、環境問題への取り組みをどのように進めていくつもりですか?

所沢市民フェスティバルには、「市内の他のイベントの見本となるような取り組みをしていこう」という目標があります。だからこそ、今後はより環境への配慮を強化していきたいと考え、今では出店者だけでなく、来場者にも環境に優しい行動を促すために、マイボトルやマイバッグの持参を推奨しています。

所沢市民フェスティバルは、ただ楽しむだけのイベントではなく、次世代に向けたメッセージを発信する場でもあります。地域の子どもたちが、将来の所沢市を担う存在として、環境保護や持続可能な社会の重要性を学ぶきっかけとなるようなイベントにしていきたいのです。

  • 所沢市屈指の大規模イベントを支える実行委員会の皆さま▲所沢市屈指の大規模イベントを支える実行委員会の皆さま
所沢らしい文化イベントであるために

――フェスティバルが45年も続いてきた理由はなんでしょうか?

地域や家族の絆を深めるというコンセプトに多くの市民が共感してくれているからだと思います。所沢航空記念公園周辺では、さまざまなイベントが開催されていますが、所沢市民フェスティバルとしては商業イベントにだけはならないよう常に注意を払ってきました。つまり、単なる飲食や物を販売する場ではなく、所沢の文化や暮らしに役立つ情報を発信する場であり、その価値を地域全体で共有する意識を高く持ちながら運営しています。

私は、その旗振り役として、運営メンバーや出展者が「なぜこの催しに関わっているのか」「何のために開催しているのか」を深く考えた上で行動いただくよう常に呼びかけています。みんなが地元「所沢のために」という高いマインドを持ってくれていることが、地域の文化交流の場として進化してきた大きな要因だと思います。

――継続する中で困難もあったのではないでしょうか?

これまで予算の厳しさや震災の影響、そしてコロナ禍など数々の困難がありました。それでも、45年間絶えず続けてこれたのは、先人たちの地域への強い想いを次世代に繋いでいこうと、歴代の運営メンバーががんばってきたからこそ。実行委員長としては、議会で出るさまざまな意見に耳を傾けながら、より「所沢市民フェスティバルらしさとは何か」を関係者とともに追求していくことが重要だと考えています。何をもってこの催しが所沢にとって価値あるものになるのかを議論し、正しい判断を下すためのガイド役を担うことが、実行委員長の責務だと捉えています。

地域が盛り上がれば市民や家族も幸せになる

――小澤さんのフェスティバルにかける想いをお聞かせください。

地域が盛り上がるということは、そこで営む会社の成長や市民・家族の幸福にも深く関係してきます。それは「お金」だけの話ではなく、地域全体が活性化し、協力し合うことで育まれる心の豊かさも含まれていると感じています。

――最後に、所沢市民に向けてメッセージをお願いします。

日々社会は変化し、さまざまな場面において〝今まで通り〟が難しくなりました。所沢市民フェスティバルに限らず、地域社会、ビジネスの世界も、これまでのやり方ではやっていけない状況になってきています。かつては当たり前だったものが、突然そうではなくなる。まさかお米もなかなか手に入らない時代が来るなんて想像もしませんでしたが、今はそんな状況にも直面しています。だから、変化に対応していくことが必要で、所沢市民フェスティバルも進化を続けていくことが大切だと思っています。

私は「がんばった分だけ必ず返ってくる」と信じています。見返りを求めてやっているわけではありませんが、自分が力を尽くしたことには意味があり、決して無駄にはならないはず。やりがいを持って続けていれば、必ずその努力は何かしらの形で返ってくる。その思いをもって活動を続けていくことで、最終的には地域全体にも良い影響を与えると思っています。所沢市民フェスティバルの運営に携わる方々も、同じような思いでがんばっています。ぜひ、所沢市民フェスティバルに参加して、地域の魅力を再発見し、共に楽しんでほしいと思います。

  • 当日は黄色のジャンパーが実行委員の目印です!▲当日は黄色のジャンパーが実行委員の目印です!
  • 毎年子どもたちに大人気の大型かるた大会毎年子どもたちに大人気の大型かるた大会

-インタビューを終えて-

今回のインタビューで特に心に残ったのは、小澤さんが娘さんとの思い出を語ってくださった場面です。かつて育児のために長女を連れて毎日航空公園へ通ったという話は、親としての愛情が深く感じられ、そしてその経験が「所沢市民フェスティバル」に対する小澤さんの特別な思いに繋がっていることがよくわかりました。

所沢市民フェスティバルがただのイベントではなく、家族や世代を超えた絆を育む場所として捉えられていることに、私も大いに共感しました。小澤さんが目指している「親子三代で楽しめるフェスティバル」という言葉は、まさに地域全体が家族のように繋がる瞬間を生み出すということなのでしょう。

また、環境問題に対する取り組みも重要なテーマに組み込まれています。未来を担う子どもたちが楽しみながら学べる場を提供し、所沢市全体で持続可能な社会を目指す姿勢は、これからの所沢市民フェスティバルの新たな魅力と可能性のように感じました。所沢市民が誇れるこのイベントを、ぜひ多くの方に楽しんでもらいたいと思います!

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