先日、西武新宿線の「入曽駅」東口(約6.9ヘクタール)の市街地開発計画が1995年から
進められていましたが、地権者の合意が得られず断念とのニュースがありました。
少子化で児童数も減っていた入間小学校を廃校とし開発用地に組み込んだり、
当初の土地区画整理事業から、対象面積を減らして買収形式で先行整備の計画に
変更など、様々な取り組みが行われていましたが、土地の利用価値増大に疑問をもつ
地権者の方々と話がまとまらずに断念という結果になったということです。
入曽駅周辺は道路も細く、駅前はロータリーもありませんのでバスの停留や車の
すれ違いも気を使うエリアという認識ではありましたが…
不景気や高齢化、人口減少などで大きく情勢が変わるなか、再開発でどれだけ地域を
活性化出来るかというのは、特に郊外では大きな課題になっていくような気がします。
巨額の税金を投じてニーズに合わない開発を行えば、街の発展が思ったように
進まず、住民の負担は増えていく…
かと言ってそのままでは利便性が上がらず、商店の活気も中々上がらず、公共施設は
古くなり…というマイナス要素がそのまま残される形になる…
決して所沢も人事ではなく、私達不動産サービスを提供する側としても、また地域住民
としても、街のあり方を考えるきっかけになるのではと思います。