株式会社北斗不動産ホールディングス(本社:埼玉県所沢市、代表取締役社長:上田 真一、以下当社)は、宮古島市の公民連携(PPP)事業に参画し、旧宮古島市立城辺中学校跡地を活用した宝塚医療大学宮古島キャンパスの開設に伴い、建設を進めていた学生寮が竣工を迎え、2024年3月15日(金)より運営を開始いたしました。運営初日には、開設に携わった関連企業5社と共に施設見学会および発表会を開催いたしました。
<学生寮完成発表会でのテープカット>
■事業概要
本事業は、宮古島市が所有する旧城辺中学校跡地を民間企業が適切に管理運営をしながら有効活用をおこなう公民連携(PPP)事業として、新たな学びの場の提供をすることで、若者の人口増、雇用の創出などによる地域活性を図ることを目的としたものです。
当社は本事業に際し、株式会社宮古島キャンパス学生寮を設立し、学生の生活基盤となる学生寮を建設しました。さらに本事業の立ち上げ・運営に関わる企業を誘致・構成し、資金調達から設計、建築、施設運営に至るまでの進行管理・推進をしてまいりました。本日に至るまでの間、コロナ禍やウクライナ侵攻等の影響により建設資材の入手ルートや価格高騰に苦心するも、独自の事業ネットワークの活用や早期発注等の工夫により幾度の障害を乗り越え、完成に至りました。
<事業スキーム>
■事業背景
当社は、創業者である上田 福三(代表取締役会長)が宮古島市城辺の出身ということもあり、かねてより城辺地区の活性・発展を願い、同地区にて空き家を活用した宿泊事業を展開し、雇用創出を図るほか、宮古島市の歴史や文化の詰まった市街地の活性に向けたインフラの整備にも尽力してきました。上田福三個人としても、城辺地区の児童生徒の人材育成のために多額の寄付をおこなってきており、故郷城辺地域に対する恩返しの意を込めた地域貢献の一環として参画いたしました。
近年、宮古島全体では観光客増加に伴うリゾート開発が盛況な一方、城辺地区は島内でも特に人口減少や過疎化の進行といった課題を抱える地域です。一方、宝塚医療大学宮古島キャンパスの開設は、同大学が培ってきた医療の知見を観光分野に生かした新たな教育として「ヘルスツーリズム」を学ぶ観光学部の創設を実現するものであり、宮古島市にとっては観光産業が隆盛な宮古島で観光人材が育ち、島の産業振興やUJIターン促進に繋がることが期待されます。さらに、学生寮の併設によって、移住による若者人口の増加や地元住民との交流促進など、地域に新たな刺激を生むものと考えます。
<学生寮外観>